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解説

いしぶみに刻まれた旧制・広島二中の一年生321人
幼くしてこの世を去った彼らが最期に残した言葉とは

昭和 20 年 8 月 6 日は、朝から暑い夏の日でした。この日、広島二中の一年生は、建物解体作業のため、朝早くから本川の土手に集まっていました。端から、1、2、3、4・・・と点呼を終えたその時でした。500 メートル先の上空で爆発した原子爆弾が彼らの未来を一瞬にして奪ったのです。少年たちは、元気だった最後の瞬間、落ちてくる原子爆弾を見つめていました。 あの日、少年たちに何が起こったのでしょうか…。

映画監督・是枝裕和×女優・綾瀬はるかによる新しい朗読劇
失われゆく戦争の記憶が語り継がれる。

昭和 44 年(1969年)、広島テレビで放送された「碑」(いしぶみ)。名女優・杉村春子を語り部として制作されたこの作品は、多くの人々の心を震わせ、芸術祭優秀賞やギャラクシー賞などを受賞しました。そして戦後70周年を機に、この不朽の名作が現代によみがえります。監督は、『そして父になる』でカンヌ国際映画祭審査員賞をはじめ数々の賞に輝いた是枝裕和。語り部には、広島市出身の女優・綾瀬はるかが挑みます。『海街 diary』に続き、是枝監督とタッグを組む彼女が、「遺族の手記」を切々と、静かに読み上げます。
本作の舞台を務めたのは、劇団☆新感線や野田秀樹氏、三谷幸喜氏など、第一線で活躍する演出家の舞台美術を手掛けている堀尾幸男。想像力を掻き立てる舞台セットが朗読を引き立てます。そして、ジャーナリストの池上彰が遺族やその関係者へのインタビューを通して、70 年を経てなお残る「物語」の続きを伝えます。

「いしぶみ 広島二中一年生全滅の記録」(ポプラポケット文庫)

昭和20年8月6日の朝、広島二中の一年生321人は、
どんな運命が待ちかまえているかも知らずにそれぞれの家を出かけていった   。
原爆で、一人残らず若き命を落とした、ある中学校の一年生たちの克明な記録。
広島テレビ制作「碑」の草稿を元にして書かれた、
40年以上読み継がれてきたロングセラー
ISBN:978-4-591-11049-2 サイズ:17.5cm x 11.5cm ページ数:199ページ
グレード:小学校高学年~ 定価:本体570円(税別)
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